花束
題名:「花束」(色鉛筆)
このスケッチとは何の関係もないのですが、最近読んだ本のことを書きます。
2ヶ月程前たまたま「魔女の1ダース」というエッセイを読みました。
作者は著名なロシア語通訳の米原万里さん。この本は講談社エッセイ賞受賞作です。
面白くて、その後「不実な美女か貞淑な醜女か」、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」など
7冊の本を読み、今朝「オリガ・モリソヴナの反語法」を読み上げたところです。
読売文学賞や大宅壮一ノンフィクション賞なども受賞されており、また以前TBSの
「ブロードキャスター」にも出演されていたそうなのですが、不覚にも私は本を読むまで
知りませんでした。
9歳から14歳まで、当時のチェコスロバキア「在プラハ・ソビエト学校」に通ったことが
後の人生を決定していると思いますが、通訳という仕事に就き、発言者の言葉を文化的背景の
全く異なる言語に正確に判りやすく置き替えて行くという作業が、この人の持って生まれた
才能を磨き続けて行ったのでしょう。明るくエネルギッシュにパワー全開・全速力で活動し、
情報の質、表現力とも抜群でバランスが良く、読んで気持ちよく面白い作品をこれからも
書き続けて行くことが間違いなかったであろう米原万里さんが、3年半前に癌で亡くなられて
いたことが残念でなりません。






