止まった時間


  題名:「止まった時間」(色鉛筆)


  タイトルに興味を惹かれ堀江貴文さん(ホリエモン)の「人生論」を読んでみました。

 この本は、初めて死を圧倒的恐怖として認識した6歳の時のエピソードから始まりますが、

 全体として、とても率直に心情が綴られている印象を受けました。

  科学技術の進展が、「人間」の概念を大きく拡張させる可能性についての言及や現代日本

 問題点と解決の方向性など、平易な文体で示唆に富む内容でした。

  類い稀なる才能に恵まれていたから出来ることとはいえ、自分の頭で徹底的に考え戦略的に

 行動してきた姿勢は見習わねばならないと思いました。

 

花束


  題名:「花束」(色鉛筆)

   このスケッチとは何の関係もないのですが、最近読んだ本のことを書きます。

  2ヶ月程前たまたま「魔女の1ダース」というエッセイを読みました。

  作者は著名なロシア語通訳の米原万里さん。この本は講談社エッセイ賞受賞作です。

  面白くて、その後「不実な美女か貞淑な醜女か」、「嘘つきアーニャの真っ赤な真実」など

  7冊の本を読み、今朝「オリガ・モリソヴナの反語法」を読み上げたところです。

  読売文学賞大宅壮一ノンフィクション賞なども受賞されており、また以前TBSの

  「ブロードキャスター」にも出演されていたそうなのですが、不覚にも私は本を読むまで

  知りませんでした。

  9歳から14歳まで、当時のチェコスロバキア「在プラハソビエト学校」に通ったことが

  後の人生を決定していると思いますが、通訳という仕事に就き、発言者の言葉を文化的背景の

  全く異なる言語に正確に判りやすく置き替えて行くという作業が、この人の持って生まれた

  才能を磨き続けて行ったのでしょう。明るくエネルギッシュにパワー全開・全速力で活動し、

  情報の質、表現力とも抜群でバランスが良く、読んで気持ちよく面白い作品をこれからも

  書き続けて行くことが間違いなかったであろう米原万里さんが、3年半前に癌で亡くなられて

  いたことが残念でなりません。